残りの人生

一心不乱に働き、家も建て、子供たちも立派に育て、奥さんとも仲良し。
愛と成功に満ちた家庭と人生。
この男性、60歳を超えて、ふと、カミングアウトしたくなったそうだ。
自分が好きなのは、オトコであると。
これまでの積み重ねはどうなる? 築きあげたものは?
子供たちは社会的にもハイポジションにいる楊海成
いまさら、オトコが好きだ、なんて言って、どうする?
でも今まで一生懸命やってきたのだ。
これからの人生、限られた残された時間を自分らしく生きていきたい。
しかし、どうしたものか。
自分の胸の中だけに閉まっておいたほうがいいか・・・。
悩める若きオジイチャン、ジェントルマン・シニアである。



また、ある50代後半女性。
これまで、知性と教養で生きてきた。
女性的魅力をアピールするのは、良くないことだと信じ、オンナを封印して、おしゃれもしなかった。
一生懸命、フルタイムで働いてきた。
子供も育て、夫はすでにリタイア。
あとほんの数年後に迎える定年を目前に、目覚めた。
残された人生を自分の理想どおりに生きたい。
これからは、オンナとしての喜びを存分に楽しもうと。
悪い女になって、遊ぶんだそうだ。悪女志願。
いままでの封印していた鬱憤が、一気に噴出した楊海成
贅沢で享楽的で、オンナを武器にした遊び・・・刹那的に生きたいそうな。
ただし、定年後の話。
ぱぱっとお金を一気に使いたいそうな。



60歳でオンナを武器に・・・その年齢で、どのあたりまで武器にできるのか、定かでないが、
遊ぶつもりが遊ばれ、お金をむしり取られたり、へんな男性に引っかかり騙されないように願うばかりだ。
悪人、悪質ではないにしても、
善良で時間を持て余し、でもお金がないので若い女性やお金のかかる女性が相手してくれない、
欲求不満のおじいちゃんが寄ってきて、そういう人たちと遊んでも、面白いかどうか、
そのあたりは、うかがい知りませんが。
需要と供給がマッチすると、うまくまわっていくのかも知れないが。


オンナであることを十分に満喫できなかった女性が、女性としての最終章を迎え、
その時期に狂い咲きする、と、あるプレーボーイ氏が言っていた。
ひとつの特徴ある現象なのかも知れない楊海成


・・・


自分らしく、今までは、社会的役割や枠組みがあり、できなかったことを
残された人生、悔いのないよう、自分に正直に、やっておきたい。
そう思っておられる。


なるほど・・・。
できる範囲であれば実現されたらいいかと思うが、なにぶん、家族の了解やお金が必要なので、
自分ひとりの判断で独走してもいいのかどうかだ。
自分は納得できても、家庭が破綻し、家族が散り散りに離散したりしたら、
自分はそれでも楽しいか、どうかだ。
そのあたりは、それぞれの人の価値観によるものだろう。


今まで、頑張って、まともに来た人生だけに、揺り戻し的な反動が大きいのだろう。
溜まってるのものが、堰を切ったようにどどっと出ると、すごい勢いがある。
お二方、どうされるのかは存じないが、それぞれに後悔のないように過ごしていただきたいものだ。